生きづらさを抱えながら、支えあう居場所をめざして ~ゆるやかなつながりを大切に~

<取材・執筆>千綿 海大  <取材先>『生きづらさカフェ』~ただの居場所~ 主催 原田さん 近年、生きづらさや社会的孤立を抱える人が増えている。たしかに、生きづらさというテーマへの関心は高いものの、それに対する理解は十分 …

寄付手法の多様化と日本の非営利セクター

博愛資本主義の成果と批判 社会課題や環境問題の大規模で速やかな解決を目的にして、寄付者側が、資金とともに、営利企業のノウハウや手法を非営利セクターに提供し、時には寄付先をハンズオンで指導し、さらに成果について数値目標の進 …

国際協力って何? 活動参加のきっかけを作る「国際協力カレッジ」

<取材・執筆>深見 明日香 <イベント>「国際協力カレッジ2023」独立行政法人国際協力機構 中部センター(JICA中部)、特定非営利活動法人名古屋NGOセンター 現場の声から学びときっかけを得る場 「国際協力カレッジ」 …

外国人移住労働者の情報保障を考える―日本国際交流センター公開シンポジウムより

<取材・執筆>百瀬 真友美 <シンポジウム>公益財団法人日本国際交流センター 「より安全な国際移住のための仕組みとは―当事者の目線から創るつながりを目指して―」 見知らぬ土地に希望を抱き、移り住む決心をしたら、まず必要に …

NPO法25周年記念フォーラムより―NPOはその活動自体がオルタナティブな居場所を各地で作っている

「NPOにかかわったことで、学校以外のつながりや居場所を得ることができました」12月1日に開催をしたNPO法25周年記念フォーラムで、NPO法人WeDの高校生スタッフ、江口紗也さんがおっしゃった言葉です。 NPO法25周 …

資源や思いを無駄にしないために フードバンク活動から見えてきたこと

<取材・執筆>時盛 郁子 <取材先>社会福祉法人正仁会 あいあいねっと 代表 原田 佳子さん 24時間営業のコンビニ、陳列棚が空になることがないスーパーマーケット、たくさんのメニューの中から好きなものを選べる飲食店……。 …

11言語に対応!外国人ヘルプライン東海が支える未来

<取材・執筆>深見 明日香  <取材先>外国人ヘルプライン東海 代表 後藤 美樹さん 超高齢化社会と高まる在留外国人の重要性 現在、日本には超高齢化社会の波が押し寄せている。約3人に1人が65歳以上という中で、日本経済を …

地域のNPOが次の災害に備えるために行えること~311変える会の提案を受けて~

3.11から未来の災害復興制度を提案する会(311変える会)は、東日本大震災やその後の大きな災害から得られた教訓を基に、災害復興に係る関連法令の改正を提案しています。2023年6月には院内集会が開かれ、同会が超党派の国会 …

成立から25周年のNPO法が社会に与えたインパクト7選

いわゆるNPO法(特定非営利活動促進法)が1998年12月1日に施行されて、今年は25年の節目となります。  「市民が行う自由な社会貢献活動」の健全な発展の促進をもって公益の増進に寄与するとしたNPO法は、草の …

学校教育のみが教育なのか -市民の尊厳をいかに守るか。問われる市民活動の価値-

10月17日に開催された滋賀県首長会において、滋賀県東近江市の小椋市長が「文部科学省がフリースクールを認めてしまったことにがくぜんとしている。フリースクールは国家の根幹を崩してしまうことになりかねない(一部要約)」と発言 …

ディスカバリーくまもとの取り組み~子どもたちを中心とした英語での文化の伝承~

<取材・執筆>千綿 海大  <取材先>NPO法人ディスカバリーくまもと 理事長 田嶋 尚美さん 「ディスカバリーくまもと」とは? 熊本の美しい風景、豊かな歴史、独自の文化を世界に発信することを目的として設立された団体、そ …

転生、マヨネーズあるいはウニと巨大な市場~我々は巨大な市場とどう生きていくか~

『もしこの世に転生というものが本当にあるなら、私は債券市場に生まれ変わりたい。』30年程前にこう言ったのは、当時のビル・クリントン米大統領のアドバイザーでした。その理由は、債券市場は価格変動を通じて、政治家を思いのままに …

オンラインか対面開催か、それが問題だ。

2023年8月31日に、日本NPOセンターは「NPOと行政の対話フォーラム」を開催しました。このフォーラムは2002年から毎年開催しており、全国各地から行政職員とNPOスタッフとが一堂に会して議論する機会として好評をいた …

「誰も取り残さない」被災者支援のために 今こそ災害法制の改正を

<取材・執筆>時盛 郁子 <イベント>3.11から未来の災害復興支援を提案する会 「一人ひとりを大事にしだれも取り残さない被災者支援制度を求める」緊急院内集会 こんな思いをするなら、あの時死んでいればよかった――。配布さ …

国連ビジネスと人権の作業部会 日本訪問と市民社会

国連ビジネスと人権の作業部会の見解 国連のビジネスと人権の作業部会は、2023年8月4日の記者会見において、日本での調査についての初期的見解を公表しました。会見後の記者との質疑は、ジャニーズ事務所の問題が大きく取り上げら …

米国ロックフェラー財団がコロナ禍対応から学んだこと ~災害時の日本のNPOへの示唆~

地域に根差した団体の顕著な役割 米国ロックフェラー財団が先ごろ公表した、2020年から2022年の3年間を対象にしたインパクトレポート(Confronting Crisis by Catalyzing Change, I …

「前に進もうとする姿勢」が社会を変える 30才以下が考える持続可能な社会のつくり方

<取材・執筆>時盛 郁子 <イベント>みんなの市民サミット2023 分科会:Youth Summit 2023 in 広島 ~Redefine our future through sustainability~ 「みな …

子どもたちと地域に寄り添う地域食堂「ぽぴカフェ」

<取材・執筆>千綿 海大  <取材先>NPO法人ポピンズくまもと 地域食堂「ぽぴカフェ」 代表 森髙 麻里さん 地域食堂「ぽぴカフェ」(代表:森髙麻里さん)は、NPO法人ポピンズくまもとが運営する、熊本市西区にある地域食 …

手が届く距離から公共を創り出す

「公民館のしあさってはデザインのしあさって!? 」展が東京ミッドタウンで開催されている(*1)。  この一環で3月23日に開催されたトークセッション「顔の見える公共って成り立つの!? 〜自家製の公共って!?〜」 …

虐待を受けた当事者について知り、当事者へのサポートを考える

<取材・執筆>木下 祐一  <講演会>しょうりゅうのつどい「虐待をうけた当事者のきもち」 2023年2月23日(木・祝)、佐賀県小城市にあるゆめぷらっと小城にて「虐待をうけた当事者のきもち」という講演会が開催された。この …

ならサポートワークラボに聞く、障害者の就労支援

<取材・執筆>大沼 育夢  <取材先>特定非営利活動法人ならサポートワークラボ 理事長 小島 秀一さん 「働くことがゴールではない。障害のある人や生きづらさを感じる人が働き続けられる手助けをしたいんです」。そう語るのは就 …

インクルーシブデザインから広がる相互理解

<取材・執筆>やまべ なつえ  <取材先>特定非営利活動法人Collable 代表理事 山田 小百合さん 「インクルーシブデザイン」という言葉を聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?今でこそインクルーシブという言葉は広く …

日本で暮らす外国人を支える「RINK」の活動~多国語の相談窓口で人権を守る~

<取材・執筆>シュナイデル 恵里花 <取材先>RINK-すべての外国人労働者とその家族の人権を守る関西ネットワーク 事務局長 早崎 直美さん 「外国人だからといって最初から疑ってかかられたり、話をちゃんと聴いてくれなかっ …

市民活動は問題提起である

日本NPOセンターの設立にも深く関わり(*1)のある、たんぽぽの家が50周年を迎えられました。たんぽぽの家は奈良に拠点を持ち、障害のある人たちの生きる場づくりに取り組んでいる団体です。これを記念して奈良で行われた展覧会「 …

避難所に「行けない」セクシャルマイノリティ

<執筆>安岡 和由  <セミナー>GID Link 人権研修「多様な性〜性別不合・性別違和について〜」&公益財団法人福岡県人権啓発情報センター(ヒューマン・アルカディア) 県民講座「被災地のLGBTQ+支援」 1.災害時 …