NPO法25周年記念フォーラムより―NPOはその活動自体がオルタナティブな居場所を各地で作っている

「NPOにかかわったことで、学校以外のつながりや居場所を得ることができました」12月1日に開催をしたNPO法25周年記念フォーラムで、NPO法人WeDの高校生スタッフ、江口紗也さんがおっしゃった言葉です。 NPO法25周 …

成立から25周年のNPO法が社会に与えたインパクト7選

いわゆるNPO法(特定非営利活動促進法)が1998年12月1日に施行されて、今年は25年の節目となります。  「市民が行う自由な社会貢献活動」の健全な発展の促進をもって公益の増進に寄与するとしたNPO法は、草の …

オンラインか対面開催か、それが問題だ。

2023年8月31日に、日本NPOセンターは「NPOと行政の対話フォーラム」を開催しました。このフォーラムは2002年から毎年開催しており、全国各地から行政職員とNPOスタッフとが一堂に会して議論する機会として好評をいた …

手が届く距離から公共を創り出す

「公民館のしあさってはデザインのしあさって!? 」展が東京ミッドタウンで開催されている(*1)。  この一環で3月23日に開催されたトークセッション「顔の見える公共って成り立つの!? 〜自家製の公共って!?〜」 …

市民活動は問題提起である

日本NPOセンターの設立にも深く関わり(*1)のある、たんぽぽの家が50周年を迎えられました。たんぽぽの家は奈良に拠点を持ち、障害のある人たちの生きる場づくりに取り組んでいる団体です。これを記念して奈良で行われた展覧会「 …

「法人等による寄附の不当な勧誘の防止等に関する法律」成立。そのポイントを整理します。

2022年12月10日、「法人等による寄附の不当な勧誘の防止等に関する法律」が成立しました[1]。11月18日に政府が概要を提示し、12月1日に法案が閣議決定。そこからわずか9日間という異例のスピード成立です。成立したか …

「被害者救済・再発防止のための寄附適正化の仕組み(概要)」を読む

旧統一教会による霊感商法や悪質な献金集めが問題になっていることを受けて、被害者救済のための新法が検討されています。この新法は寄附募集を規制することを想定しているため、NPOの活動にも影響を及ぼしかねません。霊感商法等によ …

寄付募集における規範について考える

2022年10月17日、消費者庁より「霊感商法等の悪質商法への対策検討会報告書」が公開された。 この中にNPOに影響を及ぼしかねない、気になる一文が入っている。  1.総論 (略)&nbsp …

「組織基盤強化とは何か」

日本NPOセンターは、1月26日にパナソニックと共催で組織基盤強化フォーラムを開催した。組織基盤強化の取り組みを支援する「パナソニックNPO/NGOサポートファンド for SDGs」の贈呈式にあわせて毎年開催しているも …

周縁部にあらわれる市民活動らしさ

今年度、東洋大学での講義を担当する機会をいただき、学生とともにNPOによる障害者の就労支援の取り組みを聞いてきた。就労支援事業は、一般就労を目指す「就労移行支援事業」、一般就労は困難だが雇用契約に基づく就労が可能な人を対 …

孤独・孤立対策 連携プラットフォーム始動

2021年9月27日、孤独・孤立対策 連携プラットフォーム(仮称)準備会合が開かれた。 この会合には政府側から菅内閣総理大臣、加藤内閣官房長官、坂本孤独・孤立対策担当大臣と、内閣官房孤独・孤立対策担当室の政策参与である大 …

災害支援は「分野」ではない

特定非営利活動促進法には20の「特定非営利活動」が設定されていて、一般的には活動分野として捉えられている。具体的には「保健、医療又は福祉の増進を図る活動」「社会教育の推進を図る活動」などで、NPO法人は定款において、自ら …

NPOに求められる「速く」と「じっくり」

日本NPOセンターは2021年度に25周年を迎える。それにあわせて昨年度から現在の中期ビジョンの見直しの議論を進めている。 現在の中期ビジョンは2018年に策定。サブタイトルを「価値創出の推進役へ」とした。当時、休眠預金 …

「中間支援組織」ってなんやねん

「いわゆる中間支援組織で活動をしています」日本NPOセンターの研修などで参加者からよくきく表現だ。 私はこの表現を聞くたびに思う。「中間支援組織ってなんやねん」と。使ってしまう気持ちもわからないでもないのだけれど。 内閣 …

組織基盤とは、組織の危機への対応力
うどんのコシのような強さをめざそう

2011年に立ち上げた東日本大震災現地NPO応援基金のテーマを「組織基盤の強化」に設定してから、「組織基盤とは何か」を考える機会が増えました。「コロナ禍」にさらされている今年は、まさにそれぞれの組織基盤が問われています。 …

休眠預金という暴風がやってきて、NPOらしさが問われている

10年以上、入出金等の異動がない預金等を「休眠預金等」として、預金者に払い戻す努力を尽くした上で、「民間公益活動」の促進に活用する「休眠預金等活用制度」が2016年に成立し、2019年秋に予定されている助成等の開始に向け …

大切な仲間を守るために、今一度、組織運営の点検を。

今年は阪神・淡路大震災から20年である。もう20年、まだ20年。今年は1月17日が土曜日だったこともあり、各地で思いを馳せる集いが行われた。そのあまりにも多くの犠牲と、ショッキングな被災地の映像は、多くの人を自発的な支援 …

異質なものが刺激し合う。児童館とNPOの協働から考える地域変革のはじめ方

日本NPOセンターでは2007年から「子どものための児童館とNPOの協働事業」を実施している。名称の通り、児童館とNPOの協働を進めるもので、初年度より住友生命福祉文化財団(事業開始当初は住友生命社会福祉事業団)のご支援 …

今一度、特定非営利活動促進法の趣旨を考える

特定非営利活動促進法(以下、NPO法)の第1条をご存じだろうか。 そこにはこのように書かれている。 「この法律は、特定非営利活動を行う団体に法人格を付与すること(並びに運営組織及び事業活動が適正であって公益の増進に資する …