とあるNPOのプログラム支払い費用の案内に「支払った分だけのサービスが提供される訳ではありません。プログラムは、参加される方々の主体的な参加によって成り立ちます。」と記載されています。

そのまま読むと「これって一体どういうこと?」と疑問がうかびますが、一方で、至極真っ当なことでもあると思います。

お金を支払う人の権利や立場が守られるべきというのはもちろん大切なことでもあります。しかし、一般的なサービスでも、お金を支払った人たちのモラルやマナー、時には積極的な参加がなければ、全体のクオリティや満足度が下がってしまうケースは十分にあることです。

とかく、お金を支払う人たちに対して、メリットベースのサービス提供の視点だけで構成をしがちになります。

しかし、私たちNPOの使命のひとつは、多くの人たちが主体的に社会に参加・参画することです。多様な市民による自由で創造的な取り組みがうまれていくことを価値としていくためには、お金を支払う人たちを消費者としてだけではなく、社会を構成する担い手として捉える必要があります。