転生、マヨネーズあるいはウニと巨大な市場~我々は巨大な市場とどう生きていくか~

『もしこの世に転生というものが本当にあるなら、私は債券市場に生まれ変わりたい。』30年程前にこう言ったのは、当時のビル・クリントン米大統領のアドバイザーでした。その理由は、債券市場は価格変動を通じて、政治家を思いのままに …

NPOに求められる「速く」と「じっくり」

日本NPOセンターは2021年度に25周年を迎える。それにあわせて昨年度から現在の中期ビジョンの見直しの議論を進めている。 現在の中期ビジョンは2018年に策定。サブタイトルを「価値創出の推進役へ」とした。当時、休眠預金 …

人を動かす香港デモ 共感呼ぶクリエイティビティと変えられるという信念

香港の抗議活動を伝えるためアムネスティ・インターナショナル香港支部の譚萬基(タム・マンケイ)事務局長が来日した。12月3日の講演でタム氏が現地視点から伝えたことは、日本で見聞きするニュースとは異なる印象を与えてくれた。 …

CIVICUS AGNA:市民社会の国際的資金、説明責任、参加について

2018年5月31日~6月1日にCIVICUS AGNA(※)の年次総会に出席するためジョージア(旧称:グルジア)の首都トビリシに行ってきました。CIVICUSは全世界で175の国や地域に4000人ほどの会員を擁する国際 …

休眠預金の問題を通して、もう一度「市民社会」を考えたい

NPOセクターに今後大きな影響を与えるであろう「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」が、2018年1月1日に全面施行されました。日本の市民活動へ助成している上位20団体の助成総額が約500 …

あらためて「市民社会」の定義を考える〜英国の市民社会ストラテジーより

8月9日、英国政府が「市民社会ストラテジー」を発表した(1)。「すべての人の未来をつくる」と副題がつけられた120ページの文書は、政府全体としていかに市民社会を育てていくかを示す戦略文書になっている。5章からなり、それぞ …

「地べた」の市民社会考 〜地域の諸機関とのかかわりを通じて〜

筆者は20年来、NPO支援組織として、市民活動支援および多様な主体間の協働のコーディネーションに従事している。主にNPOや自治体、企業とのかかわりでの事業機会が大半ではあるが、ここ10年来は、公民館・児童館・社会福祉協議 …

市民社会を創造するために

4月半ば、神戸で開かれた「今田忠さんを想い、思いをつなげる会」に参加しました。 今田さんは、日本における民間公益活動への助成活動の草分けの一人であり、企業のCSR・社会貢献についての造詣が大変に深く、阪神・淡路コミュニテ …

求心力と遠心力ーー私たちがめざす市民社会

桜の花がほころび始めた3月19日、「NPO法成立20周年記念フォーラム」が開催され、会場となったアルカディア市ヶ谷には全国から沢山の方々が集い、「私たちがめざす市民社会」について活発な議論を繰り広げました。 社会全体がた …

国際的な潮流を見据えた動きのなかで自身の活動をとらえる海外のNPO

最近、日本NPOセンターの業務のなかで、海外で行われる国際会議に出席する機会が増えている。海外のNPOと接するなかで、日本のNPO・市民セクターのあり方への示唆を与えられることが多い。特に刺激を受けるのは、こういった国際 …

タダより高いものはない!?参加費無料は、NPOの自立を促すか?

参加費がタダだとだめな気がする。それは、よい社会を作ろうといいながら、格安のお弁当を買っているのと似ている。タダそのものがだめだとか、格安のお弁当そのものがだめだと言っているのではないが、それだけでは、だめな気がする。タ …

今一度、特定非営利活動促進法の趣旨を考える

特定非営利活動促進法(以下、NPO法)の第1条をご存じだろうか。 そこにはこのように書かれている。 「この法律は、特定非営利活動を行う団体に法人格を付与すること(並びに運営組織及び事業活動が適正であって公益の増進に資する …