「不登校・ひきこもり支援にかかわる団体の活動実態調査 報告書」を公開しました。この調査は、武田薬品工業株式会社の支援により、2023 年に日本NPOセンターが実施。全国の不登校・ひきこもり支援を行う団体に協力を依頼し、138団体の回答がありました。

不登校・ひきこもり支援の両方において、主な取り組みとして、「居場所の運営」が行われていることが分かりました。また、9割を超える団体が、外部機関・施設・団体と連携をしていると回答し、自団体だけでなく、多様な組織と協力しながら、支援活動が展開されていることが明らかになりました。

「不登校・ひきこもり支援、どちらも実施している」と回答した団体は、半数を超えました。団体の年間の予算規模は、「1000 万円以上~3000 万円未満」が一番多く、全体で 3000 万円未満の団体が7割となりました。

今後、取り組みを強化したい活動として、「対象者に取り組みを認知してもらうこと」が3割を超えました。また、経営面での課題は、「収入源の多様化」が4割近くとなり、「公的資金の充実」への期待があげられました。

コロナ禍でも、支援を必要としている当事者のために、葛藤しながら、居場所を開き続けてきた団体も多数あったと思います。自由記述にも、人と距離を取らなければいけないときに、「人と繋がる」活動に信念をもってやってきたということが書かれていました。

夏休みがおわるこの時期は、子どもの自死のリスクが高まると言われています。子どもたちのいのちを守るための居場所が、全国各地でつくられていることを、ぜひ、多くの方々に知っていただきたいです。

■不登校・ひきこもり支援にかかわる団体の活動実態調査報告
https://www.jnpoc.ne.jp/1100/news20240822/

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■調査期間:
2023 年 5 月 16 日から 5 月 26 日まで

■調査依頼方法:
団体へ直接依頼 411 団体
1)NPO法人データベースNPOヒロバより対象団体の抽出
定款に「不登校」「ひきこもり」「引きこもり」の言葉が記載されている団体で、メールアドレスを公開する団体

2)上記以外に、下記のテーマに取り組む団体に依頼
不登校支援団体、ひきこもり支援団体

■調査方法:
WEB アンケートによる調査

■回答団体数:
138 団体
(138/411 回答率 33.6%)
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