コーヒータイムは一般就労が難しい障害者(主に精神障害者)の方々の就労と居場所を提供している福祉事業所です。その人たちと一緒に喫茶店を運営しています。喫茶店の利点は一般住民とのコミュケーションが取りやすいこと、開かれた事業所となりやすいことなどです。長時間労働が不向きと言われているため一日3~4時間仕事をしながら、生活のノウハウを学んだり、対人関係のスキルアップを目指しています。
今年5月から、より一般就労に近い形態の喫茶店2号店をオープンしました。勤務時間は9時から午後3時までの6時間です。
2号店をオープンさせた理由は
1.1号店にベテランの利用者が働いていると固定化してしまい、他の利用者がショップを希望しない。新陳代謝をよくするためベテランの次のステップを準備する。ショップ(1号店)は基本編、オブリ(2号店)は応用編などと利用者には説明をしています。
2.一般就労に近い形の運営に近づけて体力をつける。
3.地域の人のコニュニティの場の提供などです。
福祉事業所が新たな職場を提供するのではなく、一般就労を勧めるべきとの意見があります。確かに国も障害者の自立を促すために一般就労を勧めていますが、なかなか一般就労に繋がっていく方は少ないです。
今回もリーダー的存在の2名の利用者の内1名が、2号店のバリスタになるべく、3週間ほどの特訓を受けて、注文が立て込んでいても慌てることなく正確にコーヒー、紅茶を淹れる練習を積みました。
もう一人のリーダー的存在の人は、一般の飲食店に週1回、3時間ほどのアルバイトにチャレンジしたが初日で挫折しました。
精神障害者は精神的脆弱性という特性があり、定期的な精神科の受診と投薬は欠かせません。病気+障害と闘いながら一般就労を考えたとき
1、 一般就労希望者は早い時点で就労を勧める(福祉事業所は体調を整える程度とする)
2、 年齢もなるべく若い年代でチャレンジできると可能性が上がる。
3、 一般就労を希望しない、もしくは自分らしい生活を描く(リカバリー)自由もあり。
4、 福祉事業所はピアスタッフとして、積極的に雇用する。
5、 就労がうまくいかなくても、帰る場所を保障する。
などなど
2号店のオープンが果たす役割が正しいのか、間違いなのか今は解らないがもうしばらくは経過を見ていきたいと考えます。