「NPOにかかわったことで、学校以外のつながりや居場所を得ることができました」
12月1日に開催をしたNPO法25周年記念フォーラムで、NPO法人WeDの高校生スタッフ、江口紗也さんがおっしゃった言葉です。

NPO法25周年記念フォーラムは、200名を超える方にご参加をいただきました。
NPO法制定にかかわった人から「生まれたときにはNPO法があった世代」まで、また、NPO関係者だけでなく、超党派NPO議員連盟の議員のみなさま、所管庁である加藤鮎子内閣府特命担当大臣および内閣府のご担当のみなさま、衆議院法制局でNPO法を担当くださった方など、立場を超えて多彩な方がご参加くださいました。市民参加で行われたNPO法制定と、その後の何度もバージョンアップを図るために行われた法改正、法を活用した市民活動に多様な方々が携わってきたことを象徴する場となったと思います。

個人的な話になりますが、私がNPOにかかわりだしたのは、まさにNPO法が成立する前夜でした。当時出会ったNPOで活動するみなさんは、自分たちこそが社会を作っていくのだという熱気にあふれ、「こんな世界があったのか」と感じました。まさに、NPOにかかわることで、これまですべてだと思っていた環境の外側にある、オルタナティブな場を持つことになった個人的な経験と、冒頭の言葉が世代を超えて重なり、NPOの1つの大きな意義を感じました。

25年の時を経て、法律ができたころの突き抜けるような熱気は感じにくくなったかもしれません。
しかし、それは停滞しているのではなく、NPOが社会に定着したことの証であり、さまざまな地域で着実に活動が根付き、広がり、多様な価値を生み出していることを実感できるフォーラムとなりました。

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