先日、娘が児童会役員のみんなと赤い羽根募金の紹介を全校集会でさせてもらったといっていた。父親がこういう仕事をしている影響、は、残念ながら微塵もなく、本人が自らの問題意識で発案したというのだから恐れ入る。
少しだけ影響を与えたかもという心当たりは1年前。学校の赤い羽根募金におこづかいから100円を持っていくというので、吹っ掛けた。「それ、何に使われているのか知ってるの?」「え、えぇっと」「何に使われているかもわからない寄付して大丈夫なん?怪しくないの?」「う、うぅ」。我ながら嫌な父親である。
このやり取りの後、ウェブサイトで赤い羽根について調べ、自分なりに納得をして、200円を持っていったようだ。この経験をもとに、より多くの人に正しく知ってもらった上で寄付をしてもらいたいと、全校集会で時間をもらったという。
寄付はわくわくへの参加費だと思っている。何らかの問題を解決する取り組みにしても、新しい価値を生み出す取り組みにしても、それぞれのチャレンジにちょっと乗っからせていただく感じ。夢のおすそ分け。だからこそ、自らの自発性にもとづいてわくわくする活動を選びたいし、信頼できるなと思える寄付先をしっかり調べて選びたい。うまくいくこともあるだろうし、いかないこともあるかもしれないが、そのプロセスも含めて知りたいしできることがあれば協力したい。
12月に入って寄付の呼びかけをあちこちで聞くようになった。
個人的には経団連1%クラブの考え方にあやかって、所得の概ね1%を目安に寄付をしている。残念ながらすべての寄付の呼びかけに応えることはできず、心苦しいことも多いけれど、どの活動も頼もしく、学びも得ることができて、どこに寄付をしようかと考えるのを楽しんでいる。
その一方で、ふるさと納税や投げ銭、スパチャなど「寄付的なもの」が広がっているのに、市民活動への寄付はあまり広がっていないのが気になっている。返礼品合戦に乗る気もないし中身が伴わない表面だけ取り繕ったテクニックは不要だと思っているが、もっと気軽に楽しんで市民活動に寄付をする機会を作れたらなとも思っている。市民活動って、もちろん難しい状況もあるけれど、やっぱりどこかわくわくするものだと思うから。