1月は、多くのNPOが来年度の事業計画案をつくるタイミングではないでしょうか。
私たち日本NPOセンターも、事務局で議論をおこなっています。

先日、いまのNPOを取り組まく社会環境について、問題意識の共有を行いました。
そのなかで提起されたのが「NPOに向かい風がふいている」ということでした。

この「向かい風」を、いくつかの視点で考えました。
ひとつは行政との協働です。2000年代、自治体では、市民活動に関する条例がつくられ、NPOとの協働がすすみました。しかし、いまの自治体政策をみていくと、予算の縮小化、もしくは固定化され、躍動感のあるものになっていないということがあげられました。

そういった課題があるなかで、スタートしたのが休眠預金の活用でした。しかし、準公金という性質や社会的な注目の高さから、NPOのガバナンスチェックは、これまで以上に高い基準が求められています。また、申請から実施、報告、評価までの一連のサイクルが早いことも特徴です。今後、自治体の小さい規模の補助金なども右にならえで、同じような仕組みになってしまわないかという危機感もあります。

また、企業連携については、本業を通じた社会課題の解決が求められ、プロセス以上に結果が重視されていると感じます。短期的な取り組みやすい課題ばかりが注目されることになってしまわないか。腰を据えて、じっくりと当事者と向き合うような取り組みの価値を、改めて伝えていきたいと考えています。

しかし、「向かい風」は、マイナスだけではないと思います。例えば、飛行機の離陸時は、向かい風に向かって進むそうです。向かい風の方が安全にそして簡単に揚力を得ることができるためのようです。「追い風」が推進力を持つとしたら、「向かい風」はステップアップができる機会になるかもしれません。