私が運営委員をしている狛江市市民活動支援センターが、市内の団体を対象とした調査結果を、昨年発表しました。市民活動支援センターが動き出して5年。市内の団体の課題をもとに、次の5年計画を作っていくことがねらいでした。

登録する市民活動団体には郵送、公民館などを利用している団体にはチラシを配布するなどして、告知が行われました。狛江市は、「全国で2番目に小さな市」で、自転車ですぐに1周ができるほどの広さです。そんな小さな市から最終的には、120を超える団体から回答がありました。

私は、その調査結果を読んで、事実を集めることの重要性を痛感しました。

 ■調査結果の一部
・回答した団体の8割以上が、ボランティアグループなどの任意団体
・活動分野は、「福祉」「文化・芸術・スポーツ」「子ども・青少年育成」など幅広い団体が回答
・会員数は「10人以上~20人未満」が一番多い。30人以上の会員数は3割以上
・年間活動費用は、8割以上が100万円未満の規模
・公共施設を利用している団体が8割近くあり、そのうち3割が「活動場所の予約が取れないため計画が立てにくい」と回答

これまで運営委員会で議論を行うときに、「多くの団体はボランティアグループ」ということを想定していたものの、「調査結果の団体規模感だったか」と問われると、想定とはズレがあったと反省しました。現在、運営委員会で、検討チームがつくられ、この調査結果を様々な角度で分析し、より実態を理解するための議論を交わしています。

いまは、インターネットなどを利用することで、調査にかける費用や手間を簡略化することができます。自分たちの対象とする人や団体が、どういった状況にあるのかを知ることは、あらゆる計画を作るうえで助けとなります。面倒な作業かもしれませんが、数多くのファクトを基礎に計画を作っていくことで“正しく”反映されたものが出来上がると考えます。

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