桜の花がほころび始めた3月19日、「NPO法成立20周年記念フォーラム」が開催され、会場となったアルカディア市ヶ谷には全国から沢山の方々が集い、「私たちがめざす市民社会」について活発な議論を繰り広げました。

社会全体がただならぬ閉塞感に覆われた1990年代後半、NPOは社会変革を促す存在として期待され、NPO法の成立過程では大きな求心力が働きました。あれから20年を経て、NPOは社会的な課題を解決する存在として認識され、現在は「創る時代から、使う時代へ」という遠心力が働いている状況のように感じます。

しかしながら、NPOの役割は「社会的な課題の解決」だけではなくもう一つ「社会的な価値の創出」という重要な役割があることを忘れてはなりません。そこには新たな形での求心力が生まれてくると思いますが、私たちはそうした求心力と遠心力をバランスさせる力をつける必要があると強く感じています。