災害対策基本法改正案閣議決定。被災者支援における官民連携の次のステージへの期待と不安。

災害対策基本法の改正案が閣議決定された。 NPOにとっての注目は大きく2点ではないか。すなわち、福祉的支援の視点が入り、福祉サービスの提供が災害救助法における救助の種類に追加されること。そして「被災者援護協力団体」の登録 …

子どもたちが「生きたい」と思える社会を作るために

<取材・執筆>石井 日向子 <セミナー>認定NPO法人CAPセンター・JAPAN「“消えたい子どもたち”を考える【子どもたちの今。そして、これから 2024】」 世界保健機関によれば、先進国(G7)の中で日本は最も自殺死 …

フィランソロピーの進化:現代の実践を形づくる5つのアプローチ

日本NPOセンターと行っている本シリーズでは、フィランソロピー(慈善活動)の理念と実践を探求し、フィランソロピーが日本の未来にもたらす変革の可能性について考えます。前回の記事では、フィランソロピーの意義について考察しまし …

お笑いの力で社会を変える

<取材・執筆>菅野 美優 <取材先>チームフランポネ 令和6年4月1日、改正障害者差別解消法が施行され、障がいのある人への「合理的配慮の提供」が義務化された。法律に基づく障がい者の権利擁護が進む一方で、お笑いを通じて障が …

地域の繋がりを求めて〜老若男女が集う居場所づくり〜

<取材・執筆>坂田 ともみ <取材先>NPO法人青い樹 理事長 前田 輝久さん 閑静な住宅街の中に「市営青木(おおぎ)南住宅集会所」の立て看板が見える。地域の繋がりが薄まっているご時世でもあり、近頃は集会所に足を運ぶ機会 …

要配慮者のための防災・減災の取り組みから地域のつながりを作る取り組み

日本NPOセンターでは2023年から、一般財団法人児童健全育成推進財団の協力、損害保険ジャパン株式会社の協賛を得て、児童館が行う災害時の要配慮者を包摂した防災・減災の取り組みを支援する「つながる防災プロジェクト」を実施し …

きぬたまあそび村:地域の理解と母たちの奮闘で25年

<取材・執筆>NPO CROSS編集委員会 <取材先>NPO法人砧・多摩川あそび村 理事長 上原 幸子さん 多摩川の河川敷を自然遊びの場に あなたは「プレーパーク」という言葉を聞いたことがありますか。 「自分の責任で自由 …

日本のフィランソロピーの可能性を解き放つために:その意味を理解する

フィランソロピー(慈善活動)は、約2500年の歴史を持つ理念であり、長きにわたり社会、経済、政治的な課題に取り組んできました。教育や医学研究の発展を促し、危機に際してコミュニティを支援し、技術革新や気候変動問題の解決を加 …

記憶を繋ぐ:映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』上映会で出合った「忘れない勇気」

<取材・執筆>北原 杏菜 <取材先>「生きる」大川小で起こったこと 上映会 実行委員会 藤原 貞子さん 東日本大震災発生時、宮城県石巻市立大川小学校で、津波に巻き込まれた74人の児童(うち4人は行方不明)と10人の教員が …

よりよい農と社会の土壌づくり―環境再生のしくみを次世代に引き継ぐ―

<取材・執筆>横山 恵美 <取材先>NPO法人ふるさとファーマーズ 代表理事 石井 雅俊さん 神奈川県茅ヶ崎市、賑やかなイメージのビーチサイドから一転し、広い青空の下に広がる里山。虫たちの大合唱が繰り広げられ、草花が自由 …

日本のNPOに必要となるテクノロジー活用のさらなる支援とは?

Centre for Asian Philanthropy and Society(CAPS)は香港を拠点とする調査・アドバイザリー機関で、アジアのソーシャルセクターに関する詳細な比較調査であるDoing Good In …

日本のソーシャルセクターのDoing Good(良い行い)を妨げているものは?

Centre for Asian Philanthropy and Society(CAPS)は香港を拠点とする調査・アドバイザリー機関であり、アジアのソーシャルセクターに関する詳細な比較調査であるDoing Good …

教員を辞めた私が教員不足を考えて出会った『エンタク』の輪

<取材・執筆>木村 真裕美  <取材先>特定非営利活動法人School Voice Project 事務局長 武田 緑さん 私は数か月前まで小学校で担任として働いていた。学校の雰囲気が好きであり、教員同士で交わされる他愛 …

NPOによる不登校・ひきこもり支援に関する調査

「不登校・ひきこもり支援にかかわる団体の活動実態調査 報告書」を公開しました。この調査は、武田薬品工業株式会社の支援により、2023 年に日本NPOセンターが実施。全国の不登校・ひきこもり支援を行う団体に協力を依頼し、1 …

能登半島地震への学生ボランティアによる活動報告から見えた被災地の現状

<取材・執筆>小沼 敏之  <イベント>能登半島地震支援学生ボランティア報告会(主催:災害福祉学生活動支援ネットワークSAITAMA) 2024年6月23日、埼玉県防災学習センターそなーえ(埼玉県鴻巣市)にて、能登半島地 …

気持ちをつなぐ場所「はったつ子育てサロン」

<取材・執筆>入江 典子  <取材先>和泉市心身障がい児(者)手をつなぐ親の会(和泉市手をつなぐ親の会) “このサロンは楽しい、私も参加したかった”今回紹介する「はったつ子育てサロン」に取材で初めて参加させていただいた私 …

中間支援組織は注目の高まりに応えられるか

2024年度の骨太の方針等が発表された。  ここ数年、孤独・孤立やスタートアップ支援の文脈でNPO等への支援について触れられてきたが、今年は一歩突っ込んだ表現になっていると感じる。具体的には中間支援組織を通じたNPO支援 …

遊びは「いのちのしくみ」 誰にとってもやさしいまちを「遊び」でつくる

<取材・執筆>時盛 郁子  <取材先>一般社団法人TOKYO PLAY 代表理事 嶋村 仁志さん 子どもの頃、どこで何をして遊んでいたのだっけ――。 2023年12月2日、東京都渋谷区の聖心女子大学で開催された「市民セク …

NPOはSDGsをどのように受け止めているのか

昨年、日本政府はSDGs実施指針を4年ぶりに改定した。2023年は、目標期限である2030年に対して中間点であり、これまでの進捗状況が注目された。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大、ウクライナ侵攻や緊迫化する中東情勢な …

持続可能な未来の実現へ「有機農産物」という選択

<取材・執筆>横山 恵美  <配信動画>NPO法人民間稲作研究所「とちぎ有機の会『市民講座』2023年度 第1回~第4回」 世界的な温暖化や大規模な干ばつ、洪水などここ数年で異常気象が顕著になり、その深刻さは年々増してい …

生きづらさを抱えながら、支えあう居場所をめざして ~ゆるやかなつながりを大切に~

<取材・執筆>千綿 海大  <取材先>『生きづらさカフェ』~ただの居場所~ 主催 原田さん 近年、生きづらさや社会的孤立を抱える人が増えている。たしかに、生きづらさというテーマへの関心は高いものの、それに対する理解は十分 …