虐待を受けた当事者について知り、当事者へのサポートを考える

<取材・執筆>木下 祐一  <講演会>しょうりゅうのつどい「虐待をうけた当事者のきもち」 2023年2月23日(木・祝)、佐賀県小城市にあるゆめぷらっと小城にて「虐待をうけた当事者のきもち」という講演会が開催された。この …

ならサポートワークラボに聞く、障害者の就労支援

<取材・執筆>大沼 育夢  <取材先>特定非営利活動法人ならサポートワークラボ 理事長 小島 秀一さん 「働くことがゴールではない。障害のある人や生きづらさを感じる人が働き続けられる手助けをしたいんです」。そう語るのは就 …

インクルーシブデザインから広がる相互理解

<取材・執筆>やまべ なつえ  <取材先>特定非営利活動法人Collable 代表理事 山田 小百合さん 「インクルーシブデザイン」という言葉を聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?今でこそインクルーシブという言葉は広く …

日本で暮らす外国人を支える「RINK」の活動~多国語の相談窓口で人権を守る~

<取材・執筆>シュナイデル 恵里花 <取材先>RINK-すべての外国人労働者とその家族の人権を守る関西ネットワーク 事務局長 早崎 直美さん 「外国人だからといって最初から疑ってかかられたり、話をちゃんと聴いてくれなかっ …

市民活動は問題提起である

日本NPOセンターの設立にも深く関わり(*1)のある、たんぽぽの家が50周年を迎えられました。たんぽぽの家は奈良に拠点を持ち、障害のある人たちの生きる場づくりに取り組んでいる団体です。これを記念して奈良で行われた展覧会「 …

避難所に「行けない」セクシャルマイノリティ

<執筆>安岡 和由  <セミナー>GID Link 人権研修「多様な性〜性別不合・性別違和について〜」&公益財団法人福岡県人権啓発情報センター(ヒューマン・アルカディア) 県民講座「被災地のLGBTQ+支援」 1.災害時 …

ファクトを集めること

私が運営委員をしている狛江市市民活動支援センターが、市内の団体を対象とした調査結果を、昨年発表しました。市民活動支援センターが動き出して5年。市内の団体の課題をもとに、次の5年計画を作っていくことがねらいでした。 登録す …

「法人等による寄附の不当な勧誘の防止等に関する法律」成立。そのポイントを整理します。

2022年12月10日、「法人等による寄附の不当な勧誘の防止等に関する法律」が成立しました[1]。11月18日に政府が概要を提示し、12月1日に法案が閣議決定。そこからわずか9日間という異例のスピード成立です。成立したか …

「生きられない!」在留資格を持たない外国人の明日を守る未来へ

<執筆>シュナイデル 恵里花  <イベント>移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連) 在留資格のない外国人の生存権を求める院内集会と省庁交渉「生きられない!ー在留資格のない外国人の現状と支援現場からの提言」 2022年 …

子どもに選択肢を フリースクールと経済状況

<取材・執筆>安岡 和由 <取材先>NPO法人フォロ 理事・事務局長 中嶋 千賀さん 1.はじめに──フリースクールにかかる費用 筆者は大学生で、フリースクールでインターンシップ活動をしたことがある。それをきっかけに、フ …

「被害者救済・再発防止のための寄附適正化の仕組み(概要)」を読む

旧統一教会による霊感商法や悪質な献金集めが問題になっていることを受けて、被害者救済のための新法が検討されています。この新法は寄附募集を規制することを想定しているため、NPOの活動にも影響を及ぼしかねません。霊感商法等によ …

小水力発電の現状と課題

<取材・執筆>西山 慶 <取材先>特定非営利活動法人PVネット兵庫グローバルサービス 副理事長 林 洋幸さん 河原 一郎さん 理事 下井 脩さん 再生可能エネルギーの中でも、「小水力発電」に関心をもち、特定非営利活動法人 …

被災地における要配慮者支援について見えてきた課題~多様な人々が身を寄せる避難所のあり方とNPOの活動について考える~

<取材・執筆>やまべ なつえ  <取材先>認定特定非営利活動法人ゆめ風基金 理事・事務局長 八幡 隆司さん 今年も台風や大雨による被災地の報道が続いています。ひとたび災害が発生すると自宅が住めない状態になってしまい、避難 …

口唇口蓋裂当事者が“前を向ける”場所。「口友会」50年の確かな歩み

<取材・執筆>竹林 徹  <取材先>口友会(口唇・口蓋裂友の会) 会長 佐野 智さん 会員の皆さん 生まれつき口唇(くちびる)や口蓋(口の中の天井部分)に割れ目がある、口唇口蓋裂という疾患がある。日本での有病率は、約50 …

発達障害当事者の視点で考える“誰もが生きやすい社会”へのアプローチ――第9回ピアリーダー研修会

<執筆>藤川 優介  <研修会>NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会) 第9回ピアリーダー研修会 「ピアリーダーは一人で抱え込んではいけません。悩みや情報を共有できる仲間とつながり、互いに学びあう姿勢が大切です」 …

1人暮らしの孤立を防ぐ支え合い――つながりと安心が生まれる場所、でんでん虫の会「おしゃべり会」

<取材・執筆>Shiraogawa Haruna   <取材先>NPO法人でんでん虫の会 代表 吉松 裕藏さん 事務局長 永田 貴子さん 1人で暮らす元野宿者、高齢者、障害者、DV被害者らが安心して暮らせる地域づくりを進 …

自然資本の回復 ~身近な自然環境への注目~

小学生のときに、夏休みの自由研究として「地球温暖化」を取り上げたことがあった。温室効果ガスのこと、気温の上昇、生態系への影響などを調べた。今でも覚えているぐらい強烈な印象が残っている。 現在、脱炭素社会の実現は、世界の課 …

選挙の前に読んでみる NPOの政党アンケート

2022年7月10日、第26回参議院議員通常選挙が行われる。街頭では各政党が公約・マニュフェストをかかげ、有権者に政策をうったえかけている。 同じく国政選挙で活発化するのが、NPOによる政党アンケートだ。自分たちが取り組 …

「女の子だから」「男の子だから」が可能性を閉ざす 見直したいジェンダー・ステレオタイプ

<執筆>中小田 はるか  <イベント>「日本の高校生が直面するジェンダー・ステレオタイプの実態」~レポート発表記念イベント~ この数十年で徐々に男女平等意識が浸透してきていると感じていたが、世界経済フォーラムが発表してい …

当事者主体の活動が支える、視覚障害者の就労

<取材・執筆>Shiraogawa Haruna  <取材先>特定非営利活動法人タートル 理事長 重田 雅敏さん 「急激なテレワークの導入に、視覚障害者に対応するアクセシビリティが追い付かず、在宅勤務ができないケースを多 …

日本版気候若者会議参加者は社会課題と市民を結ぶキューピッド

<取材・執筆>鈴木 良壽   <取材先>菅原瑞季さん 大嶋香菜子さん 長谷川友子さん 私が2021年の夏に参加した日本版気候若者会議。様々な背景をもった39歳以下の若者が集まり、気候変動の問題に取り組むため必要 …

災害時の被災者支援と復興にプロの力を 「311変える会」シンポジウムより

<執筆>飯塚 哲   <シンポジウム> これまでの大規模自然災害から考える現在の被災者支援制度in静岡 私は、地方自治体の職員をしています。去る3月26日に参加したオンラインシンポジウム「これまでの大規模自然災害から考え …

衆知を集めて、ヤングケアラーを支える

令和 3 年度子ども・子育て支援推進調査研究事業​「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」が日本総合研究所から発表された。小学生を対象とした初めての全国調査となった。 「家族の世話をしている」と回答した小学校6年生は6. …