NPO、社会変革を忘れていないか
この二、三年、市民参画型のNPOより、事業型NPOが増えています。 NPOは課題を抱える人や地域に対して解決に向けてのサービスや制度事業を実施するのは当然ですが、一方で、課題である現状を変えていくためには市民の意識や制度 …
この二、三年、市民参画型のNPOより、事業型NPOが増えています。 NPOは課題を抱える人や地域に対して解決に向けてのサービスや制度事業を実施するのは当然ですが、一方で、課題である現状を変えていくためには市民の意識や制度 …
東日本大震災から7年たって、被災地では復旧から復興、原発事故処理も除染・廃炉へと重心が移り変わってきており、震災後に誘致された工場のライン、コールセンター等で働こうとして、仙台に人々が集まってきています。仙台夜まわりグル …
「主体的にまちと関わる人が増えたら」 学生の頃、或る悩みをきっかけにまちへ飛び出した私を待っていたのは、八王子の市民活動家の方々との出会いでした。川のゴミ拾いに熱心に取り組む環境活動の現場や市民主体のお祭りを長年継続して …
1979年夏に北海道国際交流センター(HIF)の前身である「南北海道国際交流センター」がスタートした年、ひとつの目指すべきスローガンが掲げられた。 南北海道に住む私たちと、日本で学ぶ留学生たちは、 家族として、地域社会の …
まちで、NPOが活躍する場面をよくみるようになった。 あるNPOでは、究極的にフラットな組織を目指そう、というコンセプトのもと、メンバー全員がボランティアで、しかも企業で働きながらNPOの運営を担っている。責任をひとりに …
4月半ば、神戸で開かれた「今田忠さんを想い、思いをつなげる会」に参加しました。 今田さんは、日本における民間公益活動への助成活動の草分けの一人であり、企業のCSR・社会貢献についての造詣が大変に深く、阪神・淡路コミュニテ …
休眠預金等活用審議会が議論を行っている「休眠預金等交付金に関わる資金の活用に関する基本方針(案)」については、去る2月9日から3月10日の間にパブリックコメントを実施し、その結果は3月27日に開催された第12回の審議会で …
多くのNPOにとって、6月は総会シーズンとなります。 重点は何であったか、課題に対してどのような戦略を立てたのか、実際の戦略はうまくいったのか、今年度はどんな一手を打つのか。最も重要なステークホルダーである会員に対して、 …
とあるNPOのプログラム支払い費用の案内に「支払った分だけのサービスが提供される訳ではありません。プログラムは、参加される方々の主体的な参加によって成り立ちます。」と記載されています。 そのまま読むと「これって一体どうい …
先月、中国の名門・北京大学で過去のセクハラについて情報公開を大学側に求めた女子学生が軟禁される事件がありました。彼女に連帯を示すために構内に張り出された壁新聞はSNSで拡散され、日本でも報道されました。 五四運動、天安門 …
新年度の4月、子どもがサッカーを始めたことをきっかけに、お父さんたちのサッカーチームに誘ってもらいました。早速サッカーシューズも買い、毎週土曜日の朝はサッカーをすることになるはずでした。しかし、日ごろの運動不足のせいか、 …
教育格差を「当然」「やむをえない」と考える保護者が6割超ーー「学校教育に対する保護者の意識調査」の結果が公表されました(朝日新聞社・ベネッセ教育総合研究所)。 教育から平等の理念が抜き去られたとき、そこで子ども達に何が教 …
「私が今晩伝えておきたい2つの単語があります。”Inclusion rider”(インクルージョン・ライダー)」。これは、3月のアカデミー賞授賞式で、主演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンドさんのスピーチ …
3月8日は国際女性デーでした。 世界経済フォーラム発表の男女格差国別ランクで日本は114位。「人権」には敏感なのに、性差別には鈍感。そんな奇妙な意識のありようが、特に奇妙とも意識されないのは、残念ながらNPOの世界にもあ …
桜の花がほころび始めた3月19日、「NPO法成立20周年記念フォーラム」が開催され、会場となったアルカディア市ヶ谷には全国から沢山の方々が集い、「私たちがめざす市民社会」について活発な議論を繰り広げました。 社会全体がた …
「独裁者」というチャーリー・チャップリンの有名な映画がある。ご存知の方も多いと思うが、アドルフ・ヒトラーをモチーフにした風刺映画で、主人公の床屋さんが独裁者のそっくりさんだったところから間違えられて、かわりに演説する羽目 …
「参加促進の集い」大盛況 2月14~15日、6回目となる「ファンドレイジング・日本」が東京・両国で開催された。市民活動団体のスタッフを中心に、共同募金や財団の関係者、自治体の市民協働部門の職員、企業のCSR担当者など、全 …
今年は阪神・淡路大震災から20年である。もう20年、まだ20年。今年は1月17日が土曜日だったこともあり、各地で思いを馳せる集いが行われた。そのあまりにも多くの犠牲と、ショッキングな被災地の映像は、多くの人を自発的な支援 …
■事務局長は「見ると、やるでは大違い」 2014年8月1日から事務局長に就任した。日本NPOセンターの職員になって17年目、今年の4月1日からは事務局次長だったことを考えると、準備期間があったといえばあった。が、事務局長 …
学びの発見と共有の道具としての「評価」 「事業検証」とか「評価」が敬遠されるのは、NPOの世界に限ったことではない。いわく業務遂行で忙しく時間が取れない。いわく妥当性とか有効性とか専門用語も多いうえに、定量化とかいって数 …
最近、日本NPOセンターの業務のなかで、海外で行われる国際会議に出席する機会が増えている。海外のNPOと接するなかで、日本のNPO・市民セクターのあり方への示唆を与えられることが多い。特に刺激を受けるのは、こういった国際 …
「2014年」の年頭を迎えるばかりなのにこの稿のタイトルが「2015年」なので、オヤっと思った方もおられるかと思います。しかしこれは間違いではなく、私たち国際協力NGOが2015年に予定されている二つの重要な国際的イベン …
このところ、NPO関係者の中で『世界を変える偉大なNPOの条件』(ダイヤモンド社刊)という書籍が話題になっている。好事例から抽出した「圧倒的な影響力を発揮している組織が実践する6つの原則」は以下の通りで、自分自身は未読だ …
今年の6月12日、前置胎盤で2か月間入院生活を送っていた娘が、帝王切開で女児を出産した。体重2540gの小さな命は何にも代えがたい感動を私に与えてくれた。しかし、孫娘は呼吸がなかなか整わないために、誕生直後からNICUに …
投票なくしてSRなし?! 今回「視点・論点」を書くにあたり、「SR(社会的責任)」を取り上げたいと思ったのは、2013年7月22日に実施された、第23回参議院議員通常選挙(参院選2013)の投票率が全体で52.61%*1 …