想像したい 路上生活の今と支援の未来〜ボランティア参加ルポ

<取材・執筆>福島 未来 <取材先>新宿連絡会 先月16日、東京都渋谷区で、路上生活を送っていた女性(64)が男に殴られ死亡する事件が起きた。報道によると、女性は春から路上で暮らしていたという。 3992ー。これは今年1 …

ミツバチのこと、誤解してないですか?-ニホンミツバチが教えてくれる自然のつながりと再生-

<取材・執筆>大近 真由  <取材先>NPO法人ビーフォレスト・クラブ 代表 吉川 浩さん “ミツバチが絶滅すれば人類は4年後に滅びる”というアインシュタインの説を聞いたことがあるだろうか。 植物の受粉を担うミツバチは、 …

組織基盤とは、組織の危機への対応力
うどんのコシのような強さをめざそう

2011年に立ち上げた東日本大震災現地NPO応援基金のテーマを「組織基盤の強化」に設定してから、「組織基盤とは何か」を考える機会が増えました。「コロナ禍」にさらされている今年は、まさにそれぞれの組織基盤が問われています。 …

「1日1食」が1割以上 コロナ禍で収入減“ひとり親家庭”の実態

<取材・執筆>土本  <取材先>NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン 広報部 飯島 史絵さん コロナ禍で「ひとり親家庭」の収入減少や親の食事量・回数の減少が浮き彫りになっている。NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン(GN …

「聴導犬」知っていますか?見かけたときは「優しい無視」も大切

<取材・執筆>飯島 亜子  <取材先>公益社団法人日本聴導犬推進協会 加藤 純子さん オレンジ色のケープをつけた「聴導犬」を見かけたことはあるだろうか。聴導犬は聴覚障害者に音を知らせてくれる身体障害者補助犬だ。目覚ましの …

アジアのソーシャルセクター比較調査の結果からわれわれが学べること

先般、香港の調査コンサルティング機関であるCentre for Asian Philanthropy and Society(CAPS)が実施したアジア18カ国・地域のソーシャルセクター比較調査「Doing Good I …

持続的可能だとうたわれるバイオマス発電の裏にある矛盾した現状

<執筆>大近 真由  <セミナー>国際環境NGO FoE Japan オンラインセミナー「バイオマス発電の持続可能性を問う-FIT制度への提言」  バイオマス発電は本当に持続可能なのか。「バイオマス発電に使用される木質ペ …

ルーチンワーク化した協働 つぎの一手を考える

行政職員向けの協働セミナーを日本NPOセンターが初めて主催したのが2003年になります。第1回は「NPOと行政の関係を考える」と題し、「なぜ地域にNPOが必要なのか?」「協働を進めるにあたって何を考慮すべきか?」というテ …

核兵器禁止条約「発効」迫る 問われる日本の立ち位置

<取材・執筆>森山 優希   <取材先> ピースボート 川崎 哲さん NGOのピースボートが21日、「核兵器禁止条約の発効」をテーマにオンラインイベントを開いた。核兵器禁止条約は2021年までに発効される見通しだ。発効後 …

安心して感染することができる社会に

「【安心して感染したい】物騒なタイトルですが…。」と書かれた記事が話題になっています。これは、見附市役所のFacebookで投稿されました。筆者は、市内在住の見附市公式レポーターの方です。 新型コロナウイルスに感染するこ …

変えること 変えないこと コロナ禍で考えてみる

「集まって、おしゃべりをして、つながりをつくる」 私たちNPOが得意としてきたことができない、もどかしい数か月でした。 緊急事態宣言が解除され、やっと活動を再開できると思う反面、 これまで通りの活動がそのままできるともい …

「生活者の視点」重視の地域活動で、思いと学びの共有を―バングラデシュと東京都武蔵野市で―

<取材・執筆>市川 裕理栄  <取材先>シャプラニール=市民による海外協力の会 代表理事、くらしにツナガルHāt Work 坂口 和隆さん 東京の武蔵野地域で、フェアトレードやコミュニティ食堂など地域に根差した活動を展開 …

「ジェンダー×ハッシュタグ」運動 「私」の問題を「私たち」の問題に

2019年度はハッシュタグ(#)を通じたジェンダー運動が盛んな年だった。4月11日の#フラワーデモから始まり、#kutoo、#withyellowなど、様々なアクションが巻き起こった。どれも名もなき個人がSNSで呼びかけ、声を上げていくアクションだ。

外国人には住みずらい国?日本社会ができていないこと、今からできること

2019年4月、新たな在留資格が追加された改正出入国管理法が施行され、来日する外国人は今後ますます増えていくと予想される。しかし、現時点で、「安心して、食べて、寝られる」。この人間が生きていくうえで最低限のことが満たされない外国人がいる。

企業の中に”ボランティア文化”を咲かせたい

「ボランティアに参加したいので、休暇を取りたいです」。職場の部下からこのように言われたら、どう考えるだろうか。この数年、企業によるボランティア活動に関心が集まっている。しかし、社員がボランティアに参加する意義を理解しているマネジメント層はまだ少ない。

こんなときだからこそ、連帯を

多くのNPOが年度末となる3月。 事業の締めくくりのタイミングでもあり、多数のイベントや報告会など催しが予定されていたであろう。 しかし、新型コロナウイルス感染症についての基本方針を政府が示し、3月以降のイベントや会議の …

障害者アーティストの活動に見るアートの役割

「音楽(芸術)は無力だ」。東日本大震災の直後、世界的指揮者である佐渡裕氏は嘆いた。その後、被災地だけでなく日本中で芸術活動を中心に「華やかゆえ慎むべきこと」扱いとなっていった。しかし、徐々に復興活動が始まると、音楽や絵、ダンス、パフォーマンスなど、「アート」を通して寄り添う活動に尽力するアーティストが多数出てきた。

「難民とスーパーへ行くこと」難民支援の現場で学んだ、外国人と日本人が共に生きるために必要なこと

年末を目前に控えた12月のある土曜日、東京・目黒にある難民支援を行う「さぽうと21」の事務所の扉を開くと、テーブルにはミャンマーやベトナムなど世界各国の料理が並び、 肌の色や年齢も様々な人たち100人ほどが、食事やおしゃべりを楽しんでいた。

発達障害の子どもが近くの学校でイキイキと学ぶために

障害のある子もない子も、住んでいる地域の同じ教室で一緒に学べるのか?発達障害の子どもがいる私は、就学先を選ぶ際、とてもモヤモヤした。障害の有無は関係ないという環境が理想だけれど、そういう学校は大阪や長野など遠方にあるか私学であり、現実的な選択肢ではない。

人を動かす香港デモ 共感呼ぶクリエイティビティと変えられるという信念

香港の抗議活動を伝えるためアムネスティ・インターナショナル香港支部の譚萬基(タム・マンケイ)事務局長が来日した。12月3日の講演でタム氏が現地視点から伝えたことは、日本で見聞きするニュースとは異なる印象を与えてくれた。 …

次世代育成と事業継承に効く事業評価

NPO法施行から20年近く過ぎ、中核スタッフが世代交代をする時期を迎えつつあります。後継者の人材育成、事業継承に事業評価を役立てることも可能です。 今の評価は、これまでの実績をどう測り示すかという静的なイメージがあります …

これ以上、日本が取り残されないために―SDGs実施指針改定に向けたパブリックコメントを活用しよう―

戦後70年の節目に、世界中193か国が採択した「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」(SDGs)から4年が経過した。東京の大手町界隈を歩いていると、17色の丸型(ホイール)のバッチを付けている …

NPOの事業評価と組織基盤強化

NPOによる事業評価は、事業の改善を図るために行う場合もありますし、支援者に対して成果を報告するために行う場合もあります。評価を行う目的によって情報収集の範囲や必要な分析の方法は異なりますが、組織が掲げる“社会課題の解決 …

これからの地域社会の中でNPO・市民活動団体に期待される立ち位置を探る

復興後の東北の地域社会に、NPO・市民活動団体がどう関わっていけばよいのか・いくべきかという文脈で、「地域の作り方~被災地の未来を見据え、そのあるべき姿を考える~」というお題をいただいた。 私の暮らす東北地方でも、長い歴 …